こんにちは!
マネージャーの氏本です!
現在、中学受験部には小学3年生から6年生までが所属していますが、その中で3年生から5年生は、授業の中で物語作文に取り組んでいます。
ある物語の一部分を読んでもらい、その続きのストーリーを考えてもらいます。感情を表す言葉を使う、新たな登場人物を追加する、といった条件を入れることもあります。
実際に自分で物語を作ることで、物語文の作り方が理解でき、読解力の向上が期待できます!
今回は、11月度咲塾通信、中学受験部門のMVPとなった作品を紹介します。
導入となっているストーリーのタイトルは「きえた女の人」。町で若い女の人を乗せたタクシー運転手が、乗せたはずの女の人がいないような気がするものの、うしろを確認するとちゃんと乗っている。「山のほうまでおねがいします。」と言われ、タクシーをしばらく走らせているところの続きからの作文です。
(原文ママ)
すると女の人が、
「すこしとめてください。」
といい、タクシーからおりました。うんてんしゅさんもちょっとタクシーからでておちゃをのんでいると、女の人がタクシーにのり、
「そろそろしゅっぱつしてください。」
うんてんしゅさんがハンドルをもつと、こんどはなにかがいる感じがしました。そのなにかは後ではなく、ハンドルにいるような感じです。しゅっぱつしてみると、右にいこうとしたのがまっすぐ、左にいこうとしてもまっすぐ、ブレーキをかけようとしてもとまりません。信号だってずっとあお。どんどんとうすぐらい山へといきました。人かげがみあたりません。山へつくと、ハンドルの重みがつよくなり、まどからでようとしてもでられません。とうとううんてんしゅと女の人がのったタクシーはある家へつきました。それはかわいらしい小さくきれいな家です。でも山のぶきみさにはあっていません。うんてんしゅの人も山にすんでいるのですが、なぜかちがう山のように思えてきました。すると、女の人はタクシーからおり、その小さな家へとはいっていきました。なぜかわからないのですが、足がかってにうごき、家の中へとはいっていきました。タクシーのうんてんしゅさんは女の人にまねかれ
「いまからばんごはんをもってきます。どうぞゆっくりしてください。」
うんてんしゅさんはさすがにしつれいだとおもい、外へでようとすると、ドアがないのです!まどもすべてなくなっているのです。まるでにがさないようにと。うんてんしゅさんはつかれてすわりこんでしまいました。すると料理がきました。えいようのありそうないろどりみどりの料理が!うんてんしゅさんは女の人のかおもみずにむちゅうにたべはじめました。
「もうおそいのでどうぞベッドをつかってください。」
するとまたかってに足がうごいてベッドへとはいりました。
めがさめて、まわりをみわたすと外にいました。このはがたくさんしかれているところにねころんでいるのでした。家もありません。あるものとしたら木やタクシーとほかにもう一つ、「きつね」です。どうやらばかされていたそうですね。
(おわり)
50分の授業時間の中、しっかりと構成を考えながら最後までうまくまとめていると思います!途中の山にむかっているときの不気味な様子もよく表現できているのではないでしょうか!
読書感想文をはじめ、作文自体を苦手とする生徒さんは多くいますが、それは単純にトレーニング不足が原因のことが多かったりします。作文練習で国語に強くなりましょう!!